勇気のでる事例検討会(第18回YOUのPCAGIP事例検討会)のご報告

 令和元年11月14日(木)「勇気のでる事例検討会(第18回YOUのPCAGIP事例検討会)」を開催し、無事終了いたしました。当日はご参加いただき誠にありがとうございました。

 計11名の参加者の皆様と一緒に、2019年3回目の事例検討会を開始しました。

 

 今回の事例は、訪問看護スタッフの方からいただきました。現在リハビリ介入している利用者様の今後についての悩みでした。加齢に伴い身体機能が低下していく中でも「在宅で生活したい」という男性利用者様の思いと、徐々に増えてくる介護負担の疲弊により「施設入所を検討したい」という奥様の思いが対極にあり、今後の支援の方向性が決定できないという状況です。在宅での介護支援サービスの導入に抵抗があり、状況が変わらないことに不安を感じておられたようです。

 

 参加者がじてい事例提供者に様々な質問を行いました。事例提供者の細やかな受け答えにより事例内容がどんどんと明瞭になっていきました。そして内容が詳細になっていくにつれ、この事例の難しさを参加者全員が共有することになりました。

 

 最後のまとめでは、参加者の皆様よりアドバイスや感じたはことを話していただく時間を取ります。参加者の皆様の多くが「現在の対応がベストではないか」「将来を予測した十分な準備が行えているのではないか」と話されています。事例提供者からは「今までは経過観察という選択でいいのかわからなかった」「これからは勇気をもって対応できます」という言葉をいただき、「第18回 勇気のでる事例検討会」は終了いたしました。

 

 PCAGIP法は従来の事例検討とは異なり、綿密に作成された資料や事前準備を必要としません。事例提供者の中にある自己解決能力や前向きな気持ちによる「気づき」を促す検討法です。

 参加者全員が一つの事例に向き合い、参加者の質問を通して事例提供者自身の気づきが促されることで、悩んでいたことに対して勇気をもって取り組むことができる、そのような「勇気のでる事例検討会」を作り上げていきたいと思っています。

 

 2019年度の「勇気のでる事例検討会(YOUのPCAGIP事例検討会)」は今回が最後になります。今年度も多くの方が参加していただきました。本当にありがとうございました。

 2020年度の「勇気のでる事例検討会」の開催につきましては、ホームページ・SNS(facebook)等でお知らせいたします。今後ともよろしくお願いいたします。

 

お問い合わせは、

YOU医療保健福祉研究所 地域調査研究センターYOU 担当:長濱・吉田 までお願いいたします。

TEL:072-747-2021 E-mail:npo_you@bcb.bai.ne.jp


事例検討会の様子